日曜日, 11月 26, 2006

DNSWLはいかが?

 S25R方式は、スパムの阻止率が高い代わりに、組織サイトでは初めのうち偽陽性判定が多い。500~1000件のホワイトリスト登録が必要だと聞く。それなら、ホワイトリストデータベースを共有するようにすれば運用が楽になるのではないかという発想が出てくる。
 そこで、DNSBLならぬDNSWL(DNS White List)というものが世の中にあるかどうかと思って、何気なく検索してみた。すると、そのものずばりのサイトがあった。dnswl.orgである。そのホームページにはこう説明されている(誤訳があったらご指摘ください)。

dnswl.orgとは?
 dnswl.orgは、善良とわかっている送信元のIPアドレスのリストを提供します。このデータは、これらの送信元からのメールがスパムフィルタに偶然つかまったり、偶発的あるいは誤った阻止リスト登録によって阻止されたりしないことを保証するために使うことができます。
 このリストは、メール管理者やスパムフィルタ管理者がホワイトリストを手動で保守する労力を最小化するのに役立ちます。dnswl.orgは共同作業です。つまり、善良な送信元を識別するのに皆さんの援助が必要です。また、リストにある送信元の一つが善良でないとわかったら、知らせてください。
 データは複数のカテゴリー(財団やその他の大企業、インターネット/メールサービスプロバイダなど)について入手でき、各項目は「低」、「中」、「高」に点数付けされています。各管理者は、これらの点数をどう適用するかについて自分自身のルールを選ぶことができます。
 このリストは、DNSによって、また、いくつかのダウンロードフォーマット(プレーンテキスト、rbldnsdフォーマットテキスト、コメント付きテキスト)で提供されます。

 DNSBLよりも役に立つかもしれない。
 ただし、おそらく、S25R方式の導入サイトがすぐに使えるものではない。S25R方式特有のルールによって阻止されるホストがかなりあるからである。S25R方式の導入サイト(それも、かなりの規模の組織サイト)の誰かがボランティアでデータを提供する必要がある。
 また、これが広く使われるようになると、スパマーがスパム送信コンピュータをホワイトリスト登録するおそれがある。悪意ある者によってデータが汚されるのは、ブラックリストにせよホワイトリストにせよ、不特定の人々の共同作業で作るデータベースではどうしても生じるリスクである。

0 件のコメント: