日曜日, 5月 27, 2007

バウンシングバック認証はやはりやっかい

 5月14日「バウンシングバック認証という無茶なやり方」で、バウンシングバック認証をやるとメーリングリストのメールやメールマガジンやオンラインショッピングの確認メールの受信に困ると述べた。しかし、それには解決法があることがわかった。エクスパンションアドレスという、バウンシングバック認証をかけないように登録した別アドレスで受信するという方法である。
 なるほど、グッドアイデア!…と思ったが、やはりやっかいな問題が残ることに気付いた。
 自動登録方式のメーリングリスト(たとえばBecky!のメーリングリスト)では、登録要求のメールを送ると、Fromヘッダのアドレスへ、登録の確認を求める自動返信メールが返される。それがバウンシングバック認証に引っかかる。それを避けるためには、Fromヘッダのアドレスをエクスパンションアドレスに変えて登録要求のメールを送る必要がある。ベテランのインターネットユーザーには何でもないことだが、初心者にはやっかいな作業だろう。なぜそんな巧妙なことをしなければならないのかを理解するのも、初心者には大変だろう。それに、バウンシングバック認証のメールは、メーリングリスト管理者にとっては“迷惑メール”である。
 そんな巧妙なことをしなくても、登録確認の返信メールを受けることはできる。バウンシングバック認証済みでないメールはペンディングキューに一定期間保管されるので、自分で取りに行けばよい。どのみち、正当なメールの送信者がバウンシングバック認証手続きをしてくれないかもしれないので、ベンディングキューを確認するのが受信者の日常作業として加わる。
 S25R方式では、正当なメールを受信できることはほぼ保証される(メールシステム管理者の手作業によって、またはtaRgreyなどの自動救済システムによって)。万一、来るはずのメールが来ないことがあっても、メールシステム管理者に言えば調査してもらえる。受信するスパムはゼロにはならないが、今まで一日100通のスパムを受けていた人の場合、素のS25R方式では3通程度、taRgreyでも7通程度(佐藤さんの発表に基づく)に減る。
 偽陰性判定された一日数通のスパムをメーラー上でごみ箱に捨てるか、正当なメールの偽陽性判定(バウンシングバック未認証)を心配して、メーラーの操作とは別の操作でたくさんのスパムの中から正当なメールを探し出す作業を毎日するか、ユーザーにとってはどちらが楽だろう?

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