報告があった月は、2004年には11月、2005年には5月、7月、8月、2006年には1月、3月、12月だった。2007年に入ってからは、9月まで毎月報告をいただいている。件数は、2004年から2006年までの合計が28件だが、2007年には9月までですでにそれを上回る37件になっている。
ホワイトリスト情報を報告してくださる人にとって、自分に直接得になることはない。中には、Rgeryを使っていてホワイトリスト情報を必要としないにもかかわらず、Rgreyで自動許可されたホストの情報を知らせてくださる方もいる。S25R方式を使う他サイトに役立ててもらおうという無償の善意である。ありがたいことである。そういう善意の人が増えているのは、S25R方式を導入する人の総数が増えているからに違いない。
ホワイトリスト情報は、実際に役に立っているようである。沼津高専のサイトにある「平成18年度高専情報処理教育研究委員会 承合事項」(PDFファイル)という文書で、全国の高専への迷惑メール対策のアンケートの結果が報告されている。その中に、S25R方式の導入結果の報告として
結果として9割方のスパムを阻止できている。S25Rの導入後に幾分の誤動作があったが、その後発表されたパッチをあてることによりほとんど改善されている。 |
とある。パッチとはホワイトリスト情報のことだろう。高専ほどの規模のサイトに、私が公表している100件にも満たないホワイトリストで十分だとは思えないが、偽陽性判定の頻発を避けるにはかなり役立っているのだろう。
S25R方式を導入するサイトが増え、ホワイトリスト情報を報告してくださる人が増える。それで公開ホワイトリストが充実する。これからS25R方式を導入する人は、公開ホワイトリストを組み込むことにより、初めから偽陽性判定の頻発を避けることができる。そのため、S25R方式は使いやすいと評価され、評判が広まってますますS25R方式を導入するサイトが増える。S25R方式の普及は、今、間違いなく好循環に乗っている。
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