2007年8月には、不正メールの送信元ホストは4863個だった。6月には6158個だったのに比べて減っている。一方、宛先の正しい不正メールの送信元は1244個で、6月には575個だったのに比べて2倍以上に増えている。しかし、受けてしまったスパムは増えなくて10通、送信元ホスト数は8個だった。
■全不正メールの送信元(4863個)
●一般規則で4671個(96.1%)。
●ブラックリストを合わせて4777個(98.2%)。
●違法なHELOアドレスの検査による増加はなし。
●送信者ドメインの実在の検査で1個増加。
●変なReceivedヘッダの検出で3個増加。
ここまでの合計は4781個(98.3%)。それと、
●ポーランド、ロシア、チェコの国ドメインを丸ごと蹴飛ばす反則技で20個増加。
以上の合計で阻止数は4801個(98.7%)。
反則技以外のフィルタによる阻止率98.3%は、6月の98.4%とほぼ同じである。反則技による阻止を含めた98.7%は、6月のデータと変わっていない。
■宛先の正しい不正メールの送信元(1244個)
●一般規則で1142個(91.8%)。
●ブラックリストを合わせて1221個(98.2%)。
●違法なHELOアドレスの検査による増加はなし。
●送信者ドメインの実在の検査で1個増加。
●変なReceivedヘッダの検出で3個増加。
ここまでの合計は1225個(98.5%)。それと、
●ポーランド、ロシア、チェコの国ドメインを丸ごと蹴飛ばす反則技で11個増加。
以上の合計で阻止数は1236個(99.4%)。
すべてのサイトにお勧めできるわけではない反則技を使わないとした阻止率は、6月には、全体で98.4%、宛先の正しい不正メールについて95.8%。それ以前も、全体の阻止率よりも宛先の正しい不正メールの阻止率が低かった。ところが8月には、宛先の正しい不正メールの送信元が2倍以上に増えるという変化があり、全体の阻止率は98.3%、宛先の正しい不正メールの阻止率はそれよりもわずかに高い98.5%になった。反則技を含めて99.4%とびっくりする値になり、受信したスパムは増えなかった。宛先の正しい不正メールが激増したとはいっても、ほとんどはエンドユーザーコンピュータからの送信の増加だったために、その阻止率は全体の阻止率に近い値になり、すり抜けは増えなかったと考えられる。
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