日曜日, 1月 27, 2008

スパム送信サーバが4時間リトライ

 以下のようなリトライアクセスが見つかった。

Jan 25 15:04:30 unknown [219.234.95.15] from=<khfwkbrLeroy@olten.ch> to=<deo@gabacho-net.jp> helo=<hrwl.com.cn>
Jan 25 15:34:36 〃
Jan 25 15:40:38 〃
Jan 25 15:46:37 〃
Jan 25 16:47:38 〃
Jan 25 16:52:44 〃
Jan 25 16:57:50 〃
Jan 25 18:57:55 〃
Jan 25 19:03:57 〃
Jan 25 19:09:57 〃

 送信者アドレスのユーザーIDが無意味な長い文字列を含むのがいかにも怪しい。HELOアドレスが中国の国ドメインなのに送信者アドレスがスイスの国ドメインであることも怪しい。
 リトライは4時間5分で止まった。アクセス元にSMTPアクセスしてみたらMTAが応答し、HELOアドレスと同じホスト名を答えたが、人が送信したメールを中継する正当なメールサーバならもっと長く(少なくとも24時間)リトライするだろう。中国はスパム送信の多い国であることからも、スパム送信を目的としたサーバであることが考えられる。
 経験上、リトライが30分以上続いたら送信元はボットでなくメールサーバだと思ってほぼ間違いない。しかし、メールサーバから送信されるスパムもある。このようなアクセスがグレイリスティングを突破するのはやむを得ないが、素のS25R方式では、正当なメールらしいと判断したらすみやかにホワイトリスト登録し、怪しいとにらんだら数時間放置してみるという処置ができる。
 とはいえ、組織サイトでは、メールシステム管理者の勝手な判断で受信者が不利益をこうむるおそれがある。怪しいとにらんだ時には、受信者に「送信者アドレスに心当たりがありますか?」と問い合わせた上で処置を決めるのがよいだろう。
 受信者からすみやかに回答が得られなかった場合は、とりあえず24時間以内にホワイトリスト登録するのが無難であろう。その際、スパムかもしれないと思ったが通過させた旨を受信者に知らせ、スパムだったら知らせてもらって、ホワイトリスト登録を解除する。
 あるいは、スパムの可能性が非常に高いと判断したら放置して、受信者から回答が来る前にアクセスが止まったらアクセスの記録を知らせるという処置でもよいだろう。もし受けたかったメールだったならば、ホワイトリスト登録を申請してもらって、受信者から送信者に再送を依頼すればよい。

(参考)
 スイスの国ドメインchは、ラテン語国名「Confoederatio Helvetica」に由来する。国名を四つの公用語で併記する代わりに単独で表記する国名として、どの言語話者にも不公平にならないようにラテン語を使っているのである。

0 件のコメント: