木曜日, 2月 26, 2009

逆引き名設定サービスが広まってほしい

 固定IPアドレス1個割り当ての接続サービスの場合、逆引き名はISPによって管理されていて、ホスト名に連番を含み、S25Rに引っかかることが多いようである。そのような接続サービスを使ってメールサーバを運用している人にとって、S25R方式はいまいましいものであろう。送信先サイトがS25R方式を採用しているとブロックされてしまう。送信先がS25R方式を正しく運用していればメールがエラーリターンすることはないが、送達が遅延する。送信先がホワイトリスト登録すればそれ以後は遅延しないが、S25R方式を採用する別のサイトへ送る時にはまたブロックされてしまう。に申し出ていただけば公開ホワイトリストに掲載させていただくが、それで送達遅れがなくなるとは限らない。
 自分のサーバがS25Rに引っかかっても、自分が使ったらスパムの阻止にものすごく効果的なS25R方式。それがわかると、人は気持ちが落ち着かなくなるかもしれない。いまいましいけどありがたい――アンビバレントな気持ちという。
 この問題を解決してみんながハッピーになる方法は、ISPがユーザーの希望する逆引き名を設定してあげるサービスを提供することである。それも、追加料金なしで提供されることが望ましい。アクセス元がメールサーバかエンドユーザーコンピュータかを逆引き名から推定する方法がスパム対策として実用的であることは、S25R方式が多くの人たちに支持されることで実証されている。逆引きは設定されていればよいというものではなく、サーバにはサーバらしい逆引き名を付けることが、受信側に警戒されずにただちに信用してもらうためには好都合である。だから、固定IPアドレス1個割り当ての接続サービスでも、ISPが割り振る連番入りの逆引き名でなくユーザー所有のドメイン名を使った逆引き名を名乗りたいというのは、当然のユーザーニーズであろう。ISPには、そのようなユーザーニーズに応えることを考慮してほしい。
 自分のサーバがS25Rに引っかかり、S25R方式をいまいましいと思っている人は、S25R方式に不平を言うよりもむしろ、ISPに対して逆引き名設定サービスを要求して声を上げてほしい。S25R方式は、メールが誤って再送要求でブロックされて不快になる人たちよりも多くの人たちをスパム問題から救った。今さらS25R方式の採用をやめてくれと言っても、採用するサイトの増加は止めようがないのである。
 もしISPが逆引き名設定サービスの提供を検討してくれないなら、それを提供しているISPに乗り換えることを考えてもよい。調べてみたところ、インターリンク逆引きサービスを無料で提供している。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
ISPが逆引き名を設定してあげるサービスを提供したとしても
マルチドメインで固定アドレスが1個で運用している場合は、逆引き出来ませんよね?!
やはりホワイトリストへの登録ですかね~。

deo さんのコメント...

 こんにちは。
 マルチドメインで固定アドレスが1個だと逆引きできないというのはなぜですか?

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
逆引き出来ないという表現は間違いですね。。。
正引きと同じ結果が得られませんよね。って事です。

deo さんのコメント...

 こんにちは。
 たとえばIPアドレス1.2.3.4の逆引き名がhost.example1.comの一つだけで、host.example1.comの正引きが1.2.3.4になっていればOKです。あとは、host.example2.com、host.example3.comなど複数のFQDNの正引きが1.2.3.4に対応していても、逆引きとその正引き検証(パラノイド検査)には影響しません。だから、マルチドメインであっても、S25Rに引っかからないように逆引きを設定することは可能ですよ。

匿名 さんのコメント...

お返事ありがとうございます。
パラノイド検査。。。

なるほどですね。