中国人と思われる方から質問をいただいた。メールの本文は簡体中国語の文字セットで書かれた日本語。S25R方式を導入したら、ぷらら(plala.or.jp)からの送信ができないので、解決策を教えてほしいとのこと。
示されたエラーメッセージからわかったのは、S25Rに引っかかるぷららのエンドユーザー回線から、S25R方式を導入したメールサーバへ、ポート587で送信しようとしたらしいということだった。つまり、サブミッションポートでの送信である。
以下の太字の指定を追加するよう助言した。
smtpd_client_restrictions =
permit_mynetworks,
permit_sasl_authenticated,
check_client_access regexp:/etc/postfix/white_list,
check_client_access regexp:/etc/postfix/rejections
これで解決したとの返事をいただいた。この設定を私自身で検証してはいなかったのだが、助言が当たってよかった。
メールはhotmailから送られてきていたので、この人の所属は不明だったが、示されたエラーメッセージにあった宛先ドメインから、対中国のビジネスをサポートする日本の会社に勤務する人らしいと推測した。中国では逆引きの設定があまり普及していないらしいので、日本国内の会社でも中国とのやり取りが多いと、S25R方式は使いにくくはないだろうか。
もっとも、逆引きできないホストのホワイトリスト登録がいくら大変でも、スパムの被害に手をこまねいているよりはましだと評価されているかもしれない。
もし感想を言ってくれたらまた紹介しようと思う。
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