火曜日, 6月 29, 2010

DNSBLとの違いの説明を修正

 Q&Aのページで、S25R方式とDNSBLとの違いを次のように説明していた。

Q1-6. DNSBL(Domain Name System Blackhole List)との違いは何ですか?
A1-6. DNSBLは、スパムの前科のあるIPアドレスをリストに載せます。あなたのメールサーバがDNSBLに頼り切るとすれば、あなたのメールサーバは、ボットに感染したエンドユーザーコンピュータにもしスパムの前科がなければそこからスパムを受信するかもしれません。時にDNSBLは、間違って、あるいは意図的に正当なメールサーバをリストに載せるので、あなたのメールサーバは正当なメールを失うかもしれません。
 S25R方式は、エンドユーザーコンピュータと思われるホストを、スパムの前科の有無にかかわらず一時的に拒否するので、ほとんどのスパムを阻止することができます。偽陽性判定はS25Rシステム管理者によってコントロールすることができるので、注意深い運用のもとではメールサーバは正当なメールを失いません。

前回述べたとおり、Q/A2-6でSpamCopの併用方法を説明したので、A1-6がDNSBLに対する否定的な評価と見えるのは違和感を起こさせると思った。
 そこで、A1-6を以下のように書き直した。DNSBLのスパム阻止率がS25R方式ほどでないことを明言するとともに、DNSBLも偽陽性対策をすれば使い物になるとわかるようにした。

A1-6. DNSBLは、スパムの前科のあるIPアドレスをリストに載せます。DNSBLに頼るメールサーバは、ボットに感染したエンドユーザーコンピュータにもしスパムの前科がなければそこからスパムを受信するかもしれません。そのため、DNSBLのスパム阻止率はS25R方式ほど高くありません。一方、S25R方式は、エンドユーザーコンピュータと思われるホストを、スパムの前科の有無にかかわらず一時的に拒否するので、ほとんどのスパムを阻止することができます。ただし、間違って拒否される正当なメールサーバを許可するためのホワイトリストが必須です。
 ところで、DNSBLも、時に間違って、あるいは意図的に正当なメールサーバをリストに載せるので、偽陽性判定を起こすことがあります。正当なメールを失わないためには、DNSBLに引っかかるホストには応答コード「450」(Postfixのデフォルトの「554」ではなく)を返し、送信を再試行するホストをホワイトリスト登録するようにすべきです(ほとんどのスパムアクセスは再試行しません)。

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