月曜日, 3月 16, 2009

ちゃんとログ見てるんでしょうね

 3月14日「S25Rの採用サイトの推定数」で述べたとおり、公開ホワイトリストファイルを毎日ダウンロードしているサイトは50ほどある(気を遣ってくれる人は、ファイルのタイムスタンプを見て、更新されている時だけダウンロードするようにしてくれているが)。「定期的に取得していいですか」と事前に打診してくれた人は一人しかいない。
 まあいいです。節度をもって利用してくだされば。1回きりのアクセスは単に見ただけかもしれないが、毎日定時にアクセスがあると、どこのサイトがS25R方式を採用してくださっているかがわかって面白い。誰でも知っている某国際空港とか、超有名な某大手出版会社とか。もちろん、私から無断で公言することはしないけれども。

 それはそうと、気になったことがある。cronジョブで公開ホワイトリストを毎日ダウンロードすればホワイトリストのメンテナンスを自動化したことになるとは、まさか思っていないでしょうね。
 公開ホワイトリストを組み込めば、偽陽性判定の確率を下げることはできる。しかし、ゼロにはできない。公開ホワイトリストには、S25Rに引っかかる正当なメールサーバのうち、私と協力者がたまたま見つけたもの(S25Rに引っかかるサイトからの申告を含む)しか収録されていないのである。素のS25R方式を使っている以上、必ずログを監視して、偽陽性判定からの救済を手動で行わなければならない。偽陽性判定はめったに起こらないかもしれないが、ログの監視をサボってはならない。
 ホワイトリストのメンテナンスを自動化したいと思ったら、その方法は、公開ホワイトリストの自動取得ではない。グレイリスティングかタールピッティングの併用、あるいは自動ホワイトリスティングプログラムの組み込みである。くれぐれも勘違いしないでいただきたい。

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