木曜日, 6月 14, 2007

ターピッティング?タールピッティング?

 5月3日に論文を更新した際、追記した文章の中で「tarpitting」をどう音訳するかと悩んだ末に、「タールピッティング」と書いた。
 英語の音訳の原則に素直に従えば「ターピッティング」であり、確かにそれが原音に近いだろう。しかし、「tarpitting」の語源が「tar pit」(タールの穴)であり、「タールピット」という表記はすでに行われていることから、「タールピッティング」と書くことにした。片仮名語から語源を類推しやすくすることを考えたのである。
 英語の辞書にない、知られ始めたばかりの語なので、片仮名で書いている人はまだ少ない。6月14日時点で、Google検索すると、「ターピッティング」でヒットするのは26件。私のほかにはマイクロソフトだけが「タールピッティング」と書いていることがわかった。同社は「タールピット機能」という語も使っている。
 「タールピット機能」という語との整合性を考えれば、英語の綴りを素直に音訳した「ターピッティング」よりも、「タールピッティング」の方が好都合ではないかと思う。
 なお、佐藤さんのRgreyは「アールグレイ」、Starpitは「スターピット」と読むのが自然だろう。taRgreyは、「R」が掛け言葉ならぬ掛け文字になっていることから、私は「タールグレイ」と読んでいる。

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