月曜日, 6月 29, 2015

公開ブラックリストの需要はまだ少ない

 公開ブラックリストの本格運用を開始したが、ブラックリストファイルへのアクセスは少ない。
 試行運用をブログでアナウンスした6月9日の前日の6月8日には、black-list.txtファイルへのアクセスは5件あった。2010年に「S25Rの一般規則を使わない代わりのドメインブラックリスト」を試行したことがあり、その後立ち消えになってしまってファイルをほったらかしていたが、その後ずっとcronで定期的に取得していたサイトが複数あるようである。black-list.txtファイルの作成ポリシーを私が突然変えてしまったことになるが、メンテされていなかったブラックリストが今さら役に立っていたはずもない。実際、ファイルの内容が根底から変わってしまったことについての苦情は受けていない。
 6月24日に本格運用をブログでアナウンスするとともに、今までにS25Rに関する用件でメールをいただいたことのある人55人(アドレスエラーになった人を除いて)にメールで案内したが、その日のアクセスは33件(アクセス回数であり、アクセスしたホスト数は数えていない)。その後、25日には20件、26日には18件、27日には13件、28日には12件という具合で、需要は少ないようである。
 アクセスが少ない理由については、普段協力してくださっている方からもコメントをいただいたのだが、自前のドメインでS25Rを突破するスパムが現れたとはいえ、受信者が業務を妨害されるほどに突破率が増えているわけではないので、私のウェブコンテンツをまめにチェックする人はあまりいないのかもしれない。また、案内メールを55人に送ったが、その中には異動やシステム運用の外注化などでもうS25Rの運用に関わっていない人も少なくないかもしれない。
 ただ、案内メールへの返信をくださった人が1人だけいた。「ヘッダチェックでブロックするケースが増えてきていたので、感謝です」と言ってくださった。
 今後需要が伸びるかどうかはわからないが、推定数千くらいのS25R導入サイトのうち数サイトでも利用してくれるなら、続ける価値はあると思っている。また、どのくらい使ってもらえるかはともかく、「金をかけてドメインを買ってまでS25Rを破ろうとする手口をS25R方式の開発者は容赦していない」という姿勢を見せることが、S25R方式への信頼を維持し続けるために役に立つと思っている。

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